材木屋の日記

建築士でもあるタケちゃんが日々を語るブログ

曲がった桧を探せ!!

   

“曲がった桧(ヒノキ)を、2本探してくれー” という変わった注文がきた。

古い蔵の小屋梁に使うらしいのだが、松の代わりだという。

 
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なぜ、変わった注文なのか??

ちょっと木造建築を学べば分ることだが、桧は構造材としては大抵、土台として用いられる。当然、作り手は(高値で取引される)真っ直ぐな材を作ろうとする。曲がった立木は間伐されるので、(写真のように曲がった材は)人為的に管理された森ではあまり見かけることがない。

“ないのは承知、でも探せ!!” ってことで、あちこち電話しまくりで1本は見つかったのだが、もう1本がどうしても見つからない、、、(;´▽`A“

苦しいときは、、、m(゚- ゚ )カミサマ!
奈良で山仕事をしているきこり君に、電話して聞いてみることにした。

「末口20cmくらいの曲がった桧探してるねんけど、ないかなー?」

「この前切ったヤツ、ちょうど曲がってるわーー」

「それ、1本お買い上げっ!!」

 
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奈良の山奥まで引き取りに行き、写真のように製材し工務店に納品と相成りました。ちなみに、左が奈良県産、右が京都府産である。

そこらに生えていそうだけれど、さて探すとなると大騒ぎ。(((((・_・;)

次回の日記は、山での丸太の引取りの様子を書こうと思う。

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