材木屋の日記

建築士でもあるタケちゃんが日々を語るブログ

網代って? ヘギ板って?

   

まず、網代と書いてアジロと読む。
アミシロなんて読んでしまうと、バカにされるので注意してくれ! ヾ(・・ )ォィォィ

床の間の天井や格天井に用いられる、一般に高級品とされる意匠材料だ。

resize0180.jpg製作方法は見ての通り、薄っぺらい板を編んだものである。
この薄っぺらい板は刃物でスライスしたのではなく、鉈で割って(最後は手でへぎ分ける)作ったものでヘギ板と呼ばれる。

詳しくは、小林ヘギ板店さんのWebサイトを参照されたい。

何度か工務店に納品させてもらったことがあるが、現物を見ると鉈で割って作られたものとは俄かに信じ難い。w(゚o゚)w ! 小林ヘギ板店さんも書かれている通り、説明しても信じてもらえない。

今は製材技術が進歩し、1ミリ厚の単板(スライスまたは桂剥きした板)が簡単にできる。そういう技術がなかった時代、”1本の木から少しでも多く板を取りたい”と思考錯誤の末に生まれた技術なのだと考える。

その昔、木材は貴重品だった!!

日本の木を使うことをしなくなった日本人、、、
そのため製造する職人さんが激減し、技術の伝承が途絶えようとしている。

かつて日本人は森と共生してきた、森と共生する文化があった。
戦後、我々はそれを置き忘れて来た。今取り戻さなければ、近い将来しっぺ返しに遭う気がするのは私だけだろうか、、、(ノ_-;)ハア…

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